青汁には様々なミネラルやビタミンが含まれています。それだけではなく、青汁を飲むことでそれらの栄養素の吸収率を上げることができるのです。体に必要なミネラルが摂れる上に、吸収効率が良くなるなんて一石二鳥ですよね。
どういうことか説明します。
吸収率を上げるポイント1:胃液の分泌を促進する
まず第一に、胃液の分泌を促進することが挙げられます。
ミネラルが吸収されるためには体内でイオン化する必要があります。それを可能にするのが胃酸なのです。他にも、タンパク質と結合しているビタミンを引きはがし、小腸での吸収がされやすいように分解するなどの役割も担っています。
胃酸が不足すると、栄養素が腸内に辿り着いたときに適切な形態に変わることができておらず、正常に吸収されないという事態に陥ってしまうのです。
吸収率を上げるポイント2:腸内環境を整える
第二に、腸内環境が良い状態であることによってミネラルの吸収率が高まります。ここで言う腸内環境が良い状態とは、善玉菌が優勢であり、腸内が酸性に保たれていることです。
腸内には善玉菌と悪玉菌、そして日和見菌が共存しています。悪玉菌と聞くと、害しか与えないような物質のような印象を受けますが、実は善玉菌が効果を発揮するのに欠かせない物質なのです。つまり、悪玉菌が0になればいいというわけでなく、あくまでも善玉菌が優勢にあるというバランスが大事なのです。
では、悪玉菌が優勢になるとどのような影響が生じるのでしょうか。まず、腸内には善玉菌と悪玉菌の他に、どちらにも属しない日和見菌がいます。この日和見菌は、健康な時は特に何の影響も与えませんが、体が弱るなどして悪玉菌が優勢になると、一気に日和見菌が悪玉菌としての勢力を増幅させ、腸内環境を悪化させるのです。
これにより下記の症状が出る恐れがあります。
・腸壁の細胞を傷つけ、がんを誘発する ・肝臓が弱る ・生活習慣病や老化の原因となる ・腸内がアルカリ性になり免疫力が低下する ・便秘になる |
このように、腸内環境が悪くなると腸そのもののみならず、全身に影響が出ます。
腸内環境と栄養素の吸収率との関係
では、腸内環境と栄養素の吸収とでどのような関係性があるのでしょうか。
まず知っておいていただきたいのが、栄養素のほとんどが小腸で分解・吸収されるということです。「あれ?胃じゃないの?」と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれませんが、先ほども記載したように、胃ではあくまで分解がメイン。胃液が食物を水溶性にして小腸での吸収を助けたり、細菌の繁殖を防ぐなどしてくれるのです。
こうして様々な臓器によって吸収されやすくなった栄養素は小腸にてさらなる分解を経た後に吸収される、というわけです。
上記にある通り、悪玉菌が優勢になると腸内がアルカリ性になってしまいます。アルカリ性のもとでは安定性に乏しいマグネシウム・カルシウム・鉄・亜鉛などのミネラルは脂肪酸と結合してしまい、吸収が難しくなってしまうのです。
これがミネラルの吸収に腸内環境が大きく影響する理由です。
青汁で胃と腸内環境を整えながらミネラルを賢く摂ろう
上記の2つのポイントを達成するのに青汁はとても適した食品だと言えます。
まず1つ目のポイントである胃酸分泌ですが、これは胃への負担をなるべく減らし、健康な状態を作ってあげることで達成されます。ここで重要なファクターの一つが、ストレスの緩和です。ストレスが引き起こす疾患を調べると、急性胃炎・慢性胃炎・神経性胃炎・胃潰瘍など、いかに「胃」に対する影響が大きいかがお分かりになるかと思います。こうしたストレスの緩和には外的要因を取り除くことも一つですが、そのためにはライフスタイルを変える必要がある場合も多く、なかなかすぐに実行に移すことができない方も多いでしょう。また、中にはストレスがあるのにもかかわらず、それに気づいていない方もいらっしゃいます。
そこで手っ取り早く実践できるのが、内側からのケアです。
青汁にはビタミンCやビタミンE、ビタミンB群などストレス緩和に効果的なビタミンを摂取できる商品が多く存在します。体や神経をリラックスさせることで、正常な胃の働きを維持することができます。
また、2つ目のポイントである腸内環境に関しては、青汁に含まれるオリゴ糖や食物繊維が効果を発揮します。
オリゴ糖は善玉菌のエサになるものです。外から善玉菌のエサを摂り入れることで、善玉菌が優位な状態を保つことに寄与します。
更に、食物繊維も同様にエサとなります。腸内細菌は炭水化物をエネルギーとしていますが、これが不足するとタンパク質などを分解し始め、腸内環境を悪化させる物質を発生させます。これを防ぐためにも、炭水化物の一種である食物繊維を腸内に届けることが効果的なのです。
まとめ
胃や腸内の環境を整えることが、必要な栄養素を無駄なく吸収し、健康維持などの目的達成への近道となることがお分かりいただけたのではないでしょうか。ぜひ青汁を活用してストレスや悪玉菌を抑えつつ、効率よく栄養素を吸収できる体作りを目指していただければと思います。