
ビタミンEはタンパク質に吸収されて体内に運ばれていきます。また、油に溶けるため、油と一緒に摂ることで吸収率が高まります。光には弱いですが、酸や熱には強いため、加熱調理をしても損失が少ないのも特徴です。
更に、一日に必要な量は成人男性で6.5㎍、成人女性で6.0㎍と極めて微量であるため、基本的には補強する必要はありません。ただし、ダイエットなどのために極端に油を減らしたり、タンパク質類をあまり食べないという方は不足する可能性もあります。
ここでは、ビタミンEの働きや不足した場合の症状、そして青汁がビタミンE不足の解消になぜ効果的かについて説明します。
ビタミンEの働き

ビタミンEには下記の働きがあります。
・老化防止(抗酸化作用) ・生活習慣病の予防 ・精力減退防止 ・月経不順予防 ・肩こりや冷えの予防 |
ビタミンEの主な働きとして、抗酸化作用があります。抗酸化作用とは、簡単に言えば、体の中にサビが生じるのを防ぐ効果です。このサビの基は酸素ですので、生きている限り体がサビてしまうのはある程度仕方のない現象なのです。だからこそ、いかに仕方なく生じるサビによるダメージを最小限にとどめることができるかが、様々な病気や老化を防ぐことに直結するのです。
この他にも、ビタミンEには毛細血管を拡張して血流をよくする作用があります。そのため、冷えや肩こり、それに伴う頭痛などの各症状の緩和効果があるとされています。
また、ビタミンEは卵巣などに蓄えられて、女性ホルモンの分泌の調整という機能を果たしています。そのため、PMS(月経前症候群)や生理痛、生理不順、不妊治療、更年期の諸症状にも幅広く効果が認められています。
ビタミンEが不足するとどうなる?
ビタミンEが不足した場合、活性酸素の発生に伴う様々な症状が出る恐れがあります。
また、生理痛が重い、あるいは不妊となるなど生殖機能に関する影響や自律神経の乱れによる不眠や、さらには、自律神経失調症などを引き起こす危険性もあります。肩こりや冷え症が悪化することもあります。
・シミ、しわ、たるみ、くすみの発生 ・動脈硬化や各生活習慣病の発症 ・生理痛・不妊症など生殖機能への影響 ・不眠症・自律神経失調症など神経系にまつわる各症状の発生 ・肩こりや冷えなどの発生や悪化 |
ビタミンE不足は、健康面での影響ももちろんですが、外見への影響も大きいので、特に女性にとっては避けたいものばかりではないでしょうか。女性特有の症状なども緩和することができるという点で、特に女性には積極的に摂っていただきたい栄養素だと言えます。
青汁がビタミンEの補給に効果的な理由

青汁は生野菜350gと比べて2倍強のビタミンEが含まれています。
詳しくは「青汁は野菜の代わりになる?野菜不足解消に青汁が最適な理由」をご確認ください。
また、ダイエット中の方にとっては気になるカロリーも非常に低いのもポイントです。油と一緒に摂ると吸収率も高まりますが、ダイエット中であれば極力油は避けたい方も多いと思います。そういった方でも、青汁を生活に取り入れることでビタミンEの摂取総量を増やすことができるので、吸収率でのデメリット面を補うことができます。
その他のビタミンも含めた栄養摂取の観点からも、食生活の質を高めるという意味で良い選択肢であると言えるのではないでしょうか。
なお、厚生労働省が発表した「日本人の食事摂取基準(2015年版)総論」によると、一日に必要な摂取量は成人男性で6.5㎍、成人女性で6.0㎍と非常に少なく、健康的な人でビタミンK不足と認められる人はごく稀です。
しかしながら、食事制限を伴うダイエットを行っている方などは不足する可能性があること、また、過剰摂取による副作用が出た例は今まで報告がないため耐容上限量が設定されていないことを踏まえると、青汁での補給程度であれば問題ないといえます。
(2012年に医学界で権威のあるnature medicine誌に掲載された論文によると、ビタミンEの過剰摂取が骨量の低下を引き起こすことを発表しましたが、これはサプリメントに含まれるのに相当する量をマウスに与えた場合の結果ですので、極端な過剰摂取でなければ問題はないと考えられます。)
いつまでも若々しく、そして健康でいるためにも、青汁を上手く活用してください!