青汁の基礎知識

添加物だらけ!?効果のない危険な青汁とは!?

「原材料の60%は添加物です」

このような、青汁とはとても呼び難い商品があります。かさ増しとして使われることもあるデキストリンや甘味料が多く配合されたことで、飲みやすくはなるかもしれません。しかし、青野菜の成分はほとんどないため、健康効果は非常に低い青汁となってしまいます。

今回は、添加物だらけの青汁の正体について説明していきたいと思います。

添加物だらけの薄い青汁とは?

こんな原材料表示の青汁に注意

【原材料】
還元麦芽糖水飴・難消化性デキストリン・大麦若葉・ケール・甘味料(スクラロース)・ビタミンA・ビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンB6・ビタミンB12・ビタミンC
原材料 割合
還元麦芽糖水飴 30%
難消化性デキストリン 25%
大麦若葉 15%
ケール 15%
スクラロース 10%
合成ビタミン 5%

上表は、「大麦若葉とケールの両方が入った健康青汁」といったキャッチコピーで販売されている青汁の原材料表示です。多く含まれる順に左から表示される原材料表示を確認すると、実際には還元麦芽糖水飴(天然甘味料)と難消化性デキストリン(食物繊維=かさ増しに使われることも)の方が青野菜よりも多く含まれていることがわかります。

これでは、野菜を食べているというよりも添加物を食べていることになってしまっていますね。

製造コストを下げるために使われることがある

手間暇をかけて栽培した野菜は原価も高くなってしまいがちです。そこで、添加物を多く使用すれば、それだけ製造コストを安くすることができるということで添加物が多く配合されてしまうケースがあります。時間を掛けて育てた野菜由来の天然のビタミンと、人工的に生成した合成のビタミンを比較すると、当然ながら後者を使った方が製造コストを下げられる(=利益を出しやすい)のです。

高品質な青汁にするために添加物が使われることがあるのも事実なので、一概に添加物が悪いとは言えませんが、同時に、添加物が多く含まれた品質の低い青汁が数多く存在していることも忘れてはなりません。

もちろん、すべての添加物が身体に悪影響を与えるかといえばそうではありませんし、食品由来の安全なものもあります。しかし、人工甘味料を始め人工的に作られたものは身体にとって様々な悪影響が懸念されており、警笛を鳴らす学者や医学博士が多くいるため、注意しましょう。

添加物が多い青汁は栄養成分が下がる

栄養素 完全無添加 添加物アリ
2種類以下
添加物アリ
3種類以上
食物繊維総量(g) 1.2 1.3 0.8
ビタミンA(μgRE) 82 39 16
ビタミンE(mg) 0.4 0.3 0.1
ビタミンK(μg) 76 52 39
ビタミンB1(mg) 0.01 0.01 0.01
ビタミンB2(mg) 0.04 0.04 0.02
ナイアシン(mgNE) 0.21 0.09 0.14
ビタミンB6(mg) 0.03 0.03 0.03
葉酸(μg) 13 8.3 12.2
パントテン酸(mg) 0.06 0.03 0.06
ビタミンC(mg) 4.0 2.0 8.6
カリウム(mg) 89 84 78
カルシウム(mg) 40 31 22
マグネシウム(mg) 8 7 5
鉄(mg) 0.49 0.51 0.3
亜鉛(mg) 0.11 0.05 0.05
栄養指数 *1 114% 98% 78%

※本データは青汁メーカー100社以上の調査結果(こちらのデータは必要に応じて定期的に更新いたします)から作成。引用をご希望の方はこちらをご覧下さい。
*1.栄養指数:青汁メーカー100社以上の栄養成分の平均値と比較した数値を基に算出。単純に、100%を上回るほど青汁に含まれる栄養成分が高く、100%を下回るほど栄養成分が低いということになります。

上記表にあるように、実際に添加物が多く含まれるほど栄養価は低下していくことがわかります。

天然由来の野菜の栄養価をしっかりと摂取できてこその青汁です。添加物には便利な面がある一方、栄養価を著しく減少させてしまうのでは、そもそも青汁を飲む意味がなくなってしまいます。青汁選びの際には、添加物の質や含まれる量に十分気をつけましょう。

青汁によく使われる添加物一覧

名称 使用目的 ランク
スクラロース 人工甘味料
アスパルテーム・L-フェニルアラニン化合物 人工甘味料
アセスルファムK 人工甘味料
ステビア 天然甘味料
ソルビット(ソルビトール) 天然甘味料
甘草(カンゾウ) 天然甘味料
イノシトール 天然甘味料
還元麦芽糖水飴
還元麦芽糖(マルトース)
天然甘味料
還元パラチノース 天然甘味料
オリゴ糖
直鎖オリゴ糖
オリゴトース
天然甘味料
はちみつ 天然甘味料
トレハロース 天然甘味料
植物性乳酸菌
有胞子性乳酸菌
乳酸菌
難消化性デキストリン
水溶性食物繊維
水溶性食物繊維の補強
飲みやすくする
粉末を溶けやすくする
デキストリン
でんぷん分解物質
賦形剤(ふけいざい)
粉末を溶けやすくする
香料 香料
グァーガム 増粘剤
増粘多糖類 増粘剤
キサンタンガム 増粘剤
貝カルシウム
サンゴカルシウム
卵殻カルシウム
カルシウム補強材
各種ビタミン ビタミン補強材

ランクは安全面と成分面の両方を考慮してA~C(Aの方が良い)でつけています。例えば、合成ビタミンに関しては適正量であれば安全面に問題はないのですが、合成ビタミンがわざわざ添加されているということは肝心の青野菜の成分は少ないということにつながりやすいのでBランクにしています。

なお、Aランクであれば安心というわけではありません。添加物は質と量で決まるため、Aランクでも複数、あるいは多量の添加物が使われていれば青野菜の成分は少なくなると考えてください。

添加物入りでも高品質な青汁を選ぶコツ

添加物の質をチェック

【原材料:良い例】
大麦若葉・ケール・難消化性デキストリン・オリゴ糖
【原材料:悪い例】
大麦若葉・ケール・甘味料(アスパルテーム・Lフェニルアラニン化合物)・グァーガム

添加物が入っていることが悪いわけではありません。適量であれば青汁は飲みやすくなり、むしろ効果が向上することもあります。

添加物が入っていても高品質な青汁を見抜くために、まずは添加物の質をチェックしましょう。前述した添加物の一覧表のランクを見ながら、添加物の質を確認するようにしてください。

添加物の量をチェック

【原材料:良い例】
大麦若葉・ケール・還元麦芽糖水飴
【原材料:悪い例】
還元麦芽糖水飴・大麦若葉・ケール
【原材料:悪い例】
大麦若葉・ケール・還元麦芽糖水飴・オリゴ糖・還元パラチノース

続いて、添加物の量をチェックします。原材料表示は多く含まれる順に左から表示されるというルールがあるため、添加物がなるべく右側に表示されている青汁を選びましょう。

一つ目の悪い例だと、甘味料(還元麦芽糖水飴)が最も多く含まれていることになります。また、二つ目の悪い例のように、右側にあったとしても添加物の数が多ければ注意が必要です。

豊富な栄養価を持つ野菜の健康効果(ビタミンやミネラル)に期待して青汁を飲み始める方が多いと思います。添加物が多く含まれていると健康効果も減少してしまう可能性が高いので今回の記事を参考に高品質な青汁を選ぶようにして下さい。

なお、完全無添加の青汁でオススメなのが、「神仙桑抹茶ゴールド」です。無添加ですが飲みやすく人気の青汁です。

また、高品質な青汁を選ぶためのより詳しい方法については「栄養がたっぷり!「高品質な青汁」を選ぶ3つのポイント」の記事も参考にしてください。

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