青汁の選び方

効果激減!?「甘味料の多い青汁」を見抜くコツ

甘味料は青汁を飲みやすくするために様々なメーカーの商品に配合されています。青野菜が苦手な方でも無理のない青汁生活を続けるために、安全性の高い天然由来の甘味料は役立つものです。但し、甘味料の含有量があまりにも多いと肝心の青野菜の成分が少なくなってしまい、青汁としての効果は激減してしまいます。

最低限の量しか含まれていない青汁を選びたいところですが、多くの青汁メーカーは添加物の配合量を企業秘密としているのが現状です。メーカーが非公開にしている限り甘味料が青汁1包辺りにどれぐらい含まれているか把握することができません。しかし、本サイトで採用している成分構成グラフを確認することで、甘味料が多く含まれているかそうでないかを推察することが可能です。早速、紹介していきたいと思います。

甘味料が含まれると栄養素が激減!?

甘味料の多い青汁を見抜く手法をお話しする前に、まずは甘味料が含まれる青汁と甘味料が含まれない青汁を比較したデータをご覧下さい

栄養素 甘味料あり 甘味料なし
食物繊維総量(g) 0.9 1.2
ビタミンA(μgRE) 17 76
ビタミンE(mg) 0.2 0.4
ビタミンK(μg) 38 74
ビタミンB1(mg) 0.01 0.02
ビタミンB2(mg) 0.02 0.04
ナイアシン(mgNE 0.11 0.21
ビタミンB6(mg) 0.03 0.03
葉酸(μg) 11 12.7
パントテン酸(mg) 0.05 0.06
ビタミンC(mg) 7 3.8
カリウム(mg) 71 91
カルシウム(mg) 21 40
マグネシウム(mg) 5 8
鉄(mg) 0.38 0.48
亜鉛(mg) 0.05 0.1
栄養指数 *1 77% 113%

※本データは青汁メーカー100社以上の調査結果(こちらのデータは必要に応じて定期的に更新いたします)から作成。引用をご希望の方はこちらをご覧下さい。
*1.栄養指数:青汁メーカー100社以上の栄養成分の平均値と比較した数値を基に算出。単純に、100%を上回るほど青汁に含まれる栄養成分が高く、100%を下回るほど栄養成分が低いということになります。

上記の結果をご覧頂いてもわかる通り、甘味料が含まれる青汁と甘味料が含まれない青汁では栄養成分に大きな差が生じます。こちらは平均値になっているので、甘味料が含まれない青汁でも栄養成分が少ない場合もありますし、甘味料が含まれていても栄養成分が多い場合もあります。これから、そういった部分も含めて、甘味料がどれぐらい含まれているか見抜くコツを説明していきたいと思います。

①青汁の原材料を確認

まずは青汁の原材料を確認しましょう。原材料は多く含まれる順に左から表示されています。したがって、1番目(最も左)に書かれている原材料が最も多いので、もし、1番目に甘味料が表示されていた場合は甘味料が最も多いということです。ここの原材料表示で注意したいのは「左から1~2番目に甘味料がある青汁」と「左から3番目以降に複数の甘味料がある青汁」です。

原材料の左から1~2番目に甘味料がある青汁に要注意

原材料 オリゴ糖・ケール・明日葉

※赤太字が甘味料です

上記の場合、粉末の成分構成が「オリゴ糖55%・ケール25%・明日葉20%=甘味料55%・青野菜45%」となっており、半分以上が甘味料という結果に。

原材料の左から3番目以降に複数の甘味料がある青汁に要注意

原材料 大麦若葉・明日葉・オリゴ糖トレハロースステビア

※赤太字が甘味料です

上記の場合、粉末の成分構成が「大麦若葉30%・明日葉20%・オリゴ糖20%・トレハロース15%・ステビア15%=甘味料50%・青野菜50%」となっており、半分が甘味料という結果に。

中には、上記のような成分表示でも青野菜の方が多いケースもあるので、成分表示のみでは甘味料が多いとは言い切ることはできません。あくまでも、1つの目安として甘味料が多い可能性があると判断して頂ければと思います。

②青汁の成分構成を確認

成分構成について初めてお読みになる方はまずこちらの記事をご確認下さい
青汁選びの必須ツール「成分構成」とは!?

糖質の割合が50%を超える青汁に要注意

栄養素 青汁A
(ケール主原料)
糖質 54%
食物繊維 32%
その他 14%

成分構成を確認し、糖質の割合が50%を超えていれば甘味料が多く含まれている可能性が高いと考えられます。実際に下記データをご覧頂けばわかる通り、糖質の割合が大きくなればなるほど青汁に含まれる栄養成分は少なくなっていきます(甘味料を添加することで、青汁1包内に含まれる青野菜の含有量が減るため、栄養成分が少なくなっていきます)。

糖質の割合 29%以下 30~39% 40~49% 50%以上
栄養指数 *1 117% 93% 89% 76%

※本データは青汁メーカー100社以上の調査結果(こちらのデータは必要に応じて定期的に更新いたします)から作成。引用をご希望の方はこちらをご覧下さい。
*1.栄養指数:青汁メーカー100社以上の栄養成分の平均値と比較した数値を基に算出。単純に、100%を上回るほど青汁に含まれる栄養成分が多く、100%を下回るほど栄養成分が少ないということになります。

栄養素 糖質の割合
29%以下
糖質の割合
30%以上
食物繊維総量(g) 1.3 0.8
ビタミンA(μgRE) 79 31
ビタミンE(mg) 0.4 0.3
ビタミンK(μg) 87 41
ビタミンB1(mg) 0.01 0.01
ビタミンB2(mg) 0.04 0.03
ナイアシン(mgNE 0.2 0.13
ビタミンB6(mg) 0.03 0.03
葉酸(μg) 11.1 14
パントテン酸(mg) 0.06 0.04
ビタミンC(mg) 3.6 6.1
カリウム(mg) 92 78
カルシウム(mg) 42 24
マグネシウム(mg) 8 5
鉄(mg) 0.57 0.3
亜鉛(mg) 0.11 0.05
栄養指数 *1 117% 84%

※本データは青汁メーカー100社以上の調査結果(こちらのデータは必要に応じて定期的に更新いたします)から作成。引用をご希望の方はこちらをご覧下さい。
*1.栄養指数:青汁メーカー100社以上の栄養成分の平均値と比較した数値を基に算出。単純に、100%を上回るほど青汁に含まれる栄養成分が多く、100%を下回るほど栄養成分が少ないということになります。

「甘味料が含まれていても糖質の割合が低い青汁を選ぶ」

甘味料が含まれているとしても、なるべく糖質の割合が低い青汁を選ぶことが重要です。糖質の割合が29%以下であればまったく問題はありません。また、栄養成分毎の表では30%以上という括りにしていますが、30~49%台でも栄養指数は89~93%と平均値から10%前後下回る程度なので、飲みやすくなるのであれば良いのではないでしょうか。やはり、糖質の割合が50%を超えていると栄養成分が約25%も減少してしまうので要注意です。

「糖質の割合が高くても甘味料が多く含まれていない青汁に関して」

なお、糖質の割合から甘味料の多さを見抜くという手法には1点だけ例外があります。

栄養素 青汁B
(ケール主原料)
基準値
糖質 55% 29%
食物繊維 5% 31%
その他 40% 40%

上記のデータを見ると青汁Bは糖質が55%と高く、一見甘味料が多い青汁に見えてしまいます。しかし、注目して頂きたいのは食物繊維の割合です。食物繊維が5%と基準値よりも大幅に低いことがわかります。このような青汁はビタミンやミネラルの含有量を増やす目的で、食物繊維が多く含まれる茎部分などの繊維質をあえて取り除いている可能性が高いです。食物繊維が減ることで相対的に糖質の割合が増えているだけであり、必ずしも甘味料が多い青汁とは言い切れません。しかしながら、このような例であっても、その他の割合が基準値よりも極端に低くなっていれば甘味料が多い可能性があるのでご注意下さい。

甘味料の多い青汁を見抜くコツのまとめ

今回説明した内容をまとめると下記のようになります。

①青汁の原材料を確認
・原材料の左から1~2番目に甘味料が表示されている青汁に要注意
・原材料の左から3番目以降に複数の甘味料が表示されている青汁に要注意

②青汁の成分構成を確認
・糖質の割合が50%を超える青汁に要注意
※但し、食物繊維が極端に少なければ例外の可能性

青汁ライフでは成分構成におけるその他(=ビタミンやミネラルなどを含む)の割合が高いことを重視しています。糖質の割合が高い(その他の割合が低い)青汁は栄養価が低く、その他の割合が高い青汁は栄養価も高い傾向にあるからです。最後に説明したような例外が存在するのは事実ですが、青汁の質・青野菜の濃度を探るための1つの指標として本手法を参考にして頂ければと思います。

なお、青汁ライフで掲載している青汁の徹底検証レポートでは甘味料を含め添加物がどれぐらい含有されているかの考察も記載されているので、こちらも併せてご参照ください。

また、手っ取り早く効果の良い青汁を見つけたい方は「青汁総合評価ランキング」を参考にして下さい。

最後に、甘味料の多い青汁は「不自然な甘味がある」「(青っぽさが少なすぎて)味が薄い」という感想を持つ方が多いようです。もし、今飲んでいる青汁がそのような味の場合、この記事を参考に甘味料が多く含まれているかどうかを確認してみてください。

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