青汁の選び方

結局どれ!?「ケール・大麦若葉・明日葉・桑の葉」を徹底比較!

青汁の主原料として昔から親しまれている「ケール」、ケールよりも飲みやすいと人気の「大麦若葉」、さらに最近では「明日葉」や「桑の葉」を使った青汁もあります。

「結局どれが一番良いの??」

と思っている方も多いのではないでしょうか。今回はそれぞれの原料を味と成分の面から徹底的に比較していきたいと思います。

青汁の主原料を徹底比較【味編】

ケールや明日葉のようにサラダ、お浸し、天ぷらなどのおかずとして親しまれているものもあれば、大麦若葉や桑の葉のように煎じてお茶として飲まれているものもあります。

同じ青汁の原料でも風味はかなり異なるため、「ケールは苦手だけれど大麦若葉は好き」といったように、好みも人それぞれです。そこで、青汁ライフでは独自の手法で各原料の味を採点していきたいと思います(香り・飲み口・後味を3点満点で評価しています)。

なお、甘味料などが添加されていると正確な味を判断できないので、採点には原料100%のピュア粉末で作った青汁を用いています。

ケールの味をチェック

香り 飲み口 後味 総合得点
1点 1点 1点 3点

まず、香りですが独特のニオイが非常にキツイです。悪く言うならば生臭いキャベツのような香りでしょうか。やや苦そうな雰囲気もあります。飲んでみると香りほどの強烈なインパクトはありませんが、青臭さが後味まで強く残ります。苦味もややあり、ハッキリ言って美味しくない青汁でした。青汁初心者の方や野菜が苦手な方には厳しいと思います。なお、他の原料と比べると粉末が水に溶けやすいです。

大麦若葉の味をチェック

香り 飲み口 後味 総合得点
3点 3点 3点 9点

香りはしっかりとありますが嫌な感じはしません。抹茶のような香りです。飲んでみると若干クセや苦味はありますが、それほど気になるものではなく、後味もスッキリとしています。抹茶や緑茶と大きくは変わらない印象で、人によっては青汁だとは気がつかずに「個性のあるお茶」ぐらいに感じるのではないでしょうか。これなら子供から大人まで多くの人が飲めるでしょう。なお、ケールと同様、他の原料と比べると粉末が水に溶けやすいです。

明日葉の味をチェック

香り 飲み口 後味 総合得点
1点 2点 1点 4点

香りはケールと同様に独特のニオイがあります。こちらは薬草や牧草のような香りです。飲んでみても薬草・牧草のような風味がかなり強く、後味までしっかりと残ります。かなり個性が強いので人によってはケールよりも苦手と感じるのではないでしょうか。また、苦味も強いので、お子様には向かない青汁だと言えるでしょう。なお、粉末は水に溶けやすい方ですが、やや粉っぽさが残ります。

桑の葉の味をチェック

香り 飲み口 後味 総合得点
2点 2点 1点 5点

香りは大麦若葉と同じく抹茶のようなイメージですが、大麦若葉よりも少しクセを感じます。飲んでみると格段にまずい、というわけではありませんが独特のクセがあるので口当たりが良いとは言えません。大麦若葉と似た系統ではありますが、大麦若葉のようにサッパリはしておらず濃厚なので、少し水の分量を多めにすると飲みやすくなります。なお、他の原料と比べると粉末が水に溶けにくいです。

主原料別飲みやすさランキング

主原料 香り 飲み口 後味 総合得点
大麦若葉 3点 3点 3点 9点
桑の葉 2点 2点 1点 5点
明日葉 1点 2点 1点 4点
ケール 1点 1点 1点 3点

主原料別に飲み比べをしてみると、大麦若葉が飲みやすさNo.1という結果に。飲みやすい青汁に大麦若葉が主原料の商品が多いのも納得です。大麦若葉であれば、水で割ってそのまま飲んでもある程度美味しくいただけると思います。

一方でケール、明日葉、桑の葉に関してはそれぞれ独特のクセがあり、そのままでは少し飲みづらいという印象です。

青汁初心者の方や野菜が苦手は方は「大麦若葉の青汁」から始めるのが良いでしょう。

なお、飲みやすい青汁を探している方は青汁を100社以上調査した「飲みやすい青汁ランキング」を参考にして下さい。

また、冒頭でも触れたように正確な味を知るために原料100%のピュア粉末を使っています。良く言えば最も自然な状態であり、悪く言えば最も美味しくない状態でのレビューとなっているため、実際にはケール、明日葉、桑の葉が主原料でも美味しい青汁はあると考えて下さい。

青汁の主原料を徹底比較【成分編】

ケール・大麦若葉・明日葉・桑の葉の栄養価を比較

栄養素 ケール 大麦若葉 明日葉 桑の葉
食物繊維総量(g) 0.9 1.2 1.2 1.1
ビタミンA(μgRE) 91 59 85 110
ビタミンE(mg) 0.4 0.2 0.8 1.1
ビタミンK(μg) 55 72 55 123
ビタミンB1(mg) 0.01 0.02 0.02 0.01
ビタミンB2(mg) 0.03 0.04 0.04 0.04
ナイアシン(mgNE) 0.24 0.20 0.20 0.22
ビタミンB6(mg) 0.05 0.02 0.02 0.05
葉酸(μg) 12.2 11.5 13.5 13.3
パントテン酸(mg) 0.10 0.04 0.05 0.06
ビタミンC(mg) 5.3 2.1 3.4 4.3
カリウム(mg) 79 88 93 75
カルシウム(mg) 58 16 37 70
マグネシウム(mg) 10 6 4 11
鉄(mg) 0.26 0.83 0.38 0.44
亜鉛(mg) 0.08 0.09 0.07 0.08

※独自調査によるデータです。引用をご希望の方はこちらをご覧下さい。

上記の栄養価は「粉末3g」で換算したデータであり、「生葉」の状態でのデータではありません。なぜなら、野菜を粉末化する工程で減少してしまう栄養価があり、青汁粉末と生野菜を摂取するのとでは栄養価が異なるからです。

また、そもそも厚生労働省が大麦若葉と桑の葉の「生葉」の栄養価データを公開していないため、同じような条件での正確な比較というのはできない状況です。

そこで、本サイトでは青汁メーカー100社以上のデータを分析し、添加物など余計なものを省いた状態=ピュアな粉末3gの状態での栄養価を独自の計算式で算出しています。

主原料別レーダーチャート

レーダーチャートを見ると、それぞれの主原料で多く含まれる栄養価が異なることがお分かりいただけると思います。

含有量が多く特に注目したい主原料別の栄養素は、ケールのビタミンC大麦若葉の鉄明日葉のカリウム桑の葉のビタミンAです。

普段の食生活や健康状態などから、ご自身が摂取したい(不足している)栄養素を考え、どの原料を選ぶかを考えるのも良いでしょう。

ケール・大麦若葉・明日葉・桑の葉の効果・効能を比較

主原料 主な効果・効能
ケール 美肌効果・免疫力向上・生活習慣病の予防(高血圧)・骨や歯の健康維持
大麦若葉 アンチエイジング免疫力向上・生活習慣病(高血圧・糖尿病)の予防・便秘解消
明日葉 メタボリックシンドローム対策・動脈硬化の予防・生活習慣病(高血圧・糖尿病)の予防・便秘解消
桑の葉 ダイエット効果免疫力の向上・生活習慣病(高血圧・糖尿病)の予防・便秘解消

それぞれの原料に特徴がありますが、すべてに共通しているのが生活習慣病の予防や改善への効果が期待されていることです。

原料毎に特に注目したい効果・効能は赤字や太字にしています。それぞれについて詳しく紹介していきたいと思います。

【ケール】豊富なビタミンCで美肌効果

ケールは他の原料と比べて非常に豊富なビタミンCを含んでいます。ビタミンCには下記のような効果があります。

栄養素 作用
ビタミンC 皮膚や骨や血管の健康維持・免疫力向上・ストレス改善・疲労回復・がん予防

ビタミンCには美肌効果が期待できるので、美容面を重視したいのであればケールを選択してはいかがでしょうか。日本人が不足しがちなビタミンA・ビタミンB6・カリウム・カルシウム・マグネシウムなどの栄養価も高く、日本人に必要な栄養素を効率よく摂取するにはケールが良いでしょう。

ケールがたっぷり入った青汁でオススメなのが「ファンケル本絞り青汁ベーシック」です。ケールをそのまま味わうことができます。

【大麦若葉】鉄分とSOD酵素でアンチエイジング

大麦若葉には鉄分や亜鉛が豊富に含まれています。それぞれ下記のような作用があります。

栄養素 作用
鉄分 貧血予防・疲労回復・免疫力向上
亜鉛 体の成長促進・味覚機能を保つ・免疫力向上

また、大麦若葉には上記のような栄養価以外にもSOD酵素が含まれます。SOD酵素は強力な抗酸化作用を持つため様々な健康効果が期待されており、特にアンチエイジングに効果的だと言われています。体全体のアンチエイジングを目指す方は大麦若葉を選んでみてはいかがでしょうか。

大麦若葉が入った青汁でオススメなのが「べジパワープラス」です。栄養価が高く人気の青汁です。

【明日葉】カリウムとカルコンでメタボ対策

明日葉には、ビタミンB1やビタミンB2といった、通常野菜にあまり多く含有されていない栄養素が豊富に含まれていることに加え、カリウムが非常に多く含まれています。カリウムは下記のような作用があります。

栄養素 作用
カリウム 高血圧防止

また、明日葉には特有成分の「カルコン」が含まれています。カルコンには様々な生活習慣病を予防する効果があり、特にメタボリックシンドローム対策に有効的だと考えられています。生活習慣病の予防メタボリックシンドローム対策を目指している方は明日葉を選択しましょう。

明日葉の青汁でオススメなのは「ふるさと青汁」です。飲みやすくて人気の商品です。

【桑の葉】ビタミンAとDNJでダイエット効果

レーダーチャートを見ても、桑の葉は全体的に栄養価が高く優秀な原料であることがわかります。特に注目したいのはビタミンAの含有量です。ビタミンAには下記の作用があります。

栄養素 作用
ビタミンA 免疫力向上・抗酸化作用・視力の維持や目の疲れの予防

また、桑の葉には特有成分の「DNJ」が含まれています。DNJには高血圧や糖尿病など各種生活習慣病を予防・改善する効果が期待されています。また、ダイエットにも効果が高いという実験結果が出ています。満遍なく栄養価を摂取したい方ダイエットを目的とする方にオススメです。

桑の葉の青汁でオススメなのが「神仙桑抹茶ゴールド」です。飲みやすくて栄養価も豊富です。

一般的な野菜との比較グラフ

※野菜平均=キャベツ・人参・ほうれん草など一般的な野菜12種類を粉末化した場合の平均データ
※独自調査によるデータです。引用をご希望の方はこちらをご覧下さい。

主原料別に様々な特徴を述べてきましたが、一般的な野菜粉末3gと比較すると、ケール・大麦若葉・明日葉・桑の葉のすべての原料が通常の野菜よりも栄養価を豊富に含むという結果が出ました。

つまり、青汁は野菜不足を効率よく解消するために有効的なのです。各原料で栄養成分の総合力に大きな差異はないので、どれが一番健康に良いかという議論は必要ないと言えるでしょう。

青汁の主原料を徹底比較【まとめ】

今回はケール・大麦若葉・明日葉・桑の葉の4つの原料を細かくチェックしました。

味の面では「大麦若葉」が圧倒的に飲みやすいという結果になりましたが、成分の面ではそれぞれが優れた栄養価を誇っており、総合力では大きな差異はありませんでした。ビタミンAを補充したいなら桑の葉、美容効果を期待したいたならケール、といったように目的に沿って選んでみてはいかがでしょうか。

なお、ダイエットがしたいなどの特化した目的がない場合は、飲みやすい青汁を選ぶのも1つの手だと思います。その際には当サイトで実施した「飲みやすい青汁ランキング」も参考にしてください。また、味だけではなく成分や価格など総合的に判断したいという方は「青汁総合ランキング」をご活用下さい。

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