桑の葉は、桑科の落葉高木であり、肥満の予防として古くから日本や中国で煎じて飲まれてきました。桑の葉にはDNJ(デオキシノジリマイシン)という特有成分が入っていて、これには食後に上がる血糖値を抑える働きがあるため、糖尿病における食後血糖の改善が期待されています。さらに桑の葉には食物繊維が多く含まれており、植物には珍しいカルシウム・カリウム・鉄分などのミネラルも豊富です。他にもビタミン類(ビタミンA・ビタミンE・ビタミンC)なども多く、一度で沢山の栄養素を摂取することができる優れた食材なのです。
桑の葉に期待される効果
桑の葉に多く含まれる「食物繊維」「ビタミンA」「ビタミンE」「ビタミンC」「カリウム」「カルシウム」「鉄分」には下記のような作用があります。
栄養素 | 作用 |
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食物繊維 | 便秘予防および改善・整腸作用・糖尿病予防・大腸がん予防 |
ビタミンA | 免疫力向上・抗酸化作用・視力の維持や目の疲れの予防 |
ビタミンE | 老化防止・生活習慣病の予防・精力減退防止・月経不順防止 |
ビタミンC | 皮膚や骨や血管の健康維持・免疫力向上・ストレス改善・疲労回復・がん予防 |
カリウム | 高血圧防止 |
カルシウム | 骨折・骨粗鬆症の予防・高血圧の予防・動脈硬化の予防・ストレス改善・血液凝固および神経伝達のサポート |
鉄分 | 高血圧予防 |
また、桑の葉にはポリフェノールの一種であるルチンや、アミノ酸の一種であるギャバが含まれていることで、アンチエイジング効果・肝臓や腎臓機能の改善・動脈硬化を抑制する作用もあります。
特有成分DNJについて
上記のビタミン・ミネラル等による効果以外にも、様々な健康促進効果が期待されている「DNJ(デオキシノジリマイシン)」が含まれています。
作用 | 説明 |
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糖尿病の予防・改善(高血糖抑制作用) | 桑の葉や根に存在する特有成分DNJ(デオキシノジリマイシン)はブドウ糖に類似した窒素含有糖構造を持つため、消化管の糖質分解酵素であるα‐グルコシダーゼを阻害することで食後の糖吸収および血糖上昇を抑制する作用があります。α‐グルコシダーゼを阻害する物質は10種類以上報告されているのですがDNJが最も強いとされています。 |
高血圧の予防(LDLコレステロールを下げる) | ラットに対してDNJ(桑の葉エキス)を毎日0.5もしくは1g/kg経口投与を8週間行ったところ「血糖値とともに高血圧の抑制効果」(Naowabood et al.2009)が観察されました。また、桑の葉に含まれるギャバは血圧を抑える作用があり、桑の葉に含まれるルチン・亜鉛には血管を健康に保つ働きがあります。 |
メタボリックシンドローム対策 | DNJや食物繊維による血糖上昇の抑制、ギャバによる中性脂肪の蓄積の抑制によりメタボリックシンドローム対策への効果が期待されています。 |
ダイエット効果 | DNJにはメタボリックシンドローム対策で期待できる血糖上昇の抑制および中性脂肪の蓄積の抑制に加え、桑の葉には糖質の代謝に作用するビタミンB群が豊富に含まれているため、痩せやすい身体づくりへの効果が期待されています。 |
アルツハイマー予防(抗アミロイド形成活性) | DNJにはアルツハイマーの原因とされるβアミロイドの形成反応を抑制し、海馬神経細胞死を抑制することが解明されています。(Niidome et al.2007) |
便秘解消(デトックス効果) | DNJと食物繊維には老廃物・有害物質を排出する働きがあります。 |
※出展(クワの健康機能性研究の最前線 – J-Stage)
桑の葉のダイエット実験結果
女子栄養大学栄養学部食品生産科学研究室により「ヒトの体重および胴囲等に及ぼす桑の葉含有食品摂取の影響」というレポートが発表されました。そのレポートによる桑の葉にはダイエット効果があるという結果が出ています。
74名の成人男女が桑の葉エキスおよび粉末を食事前に摂取した場合(3ヶ月間)にどのように影響を及ぼすかを実験。その間は特別な運動や食事制限を一切行わずに普段通りの生活を送ることが条件となっています。 その結果、女性は約50%・男性は約30%の確率で体重が1kg以上減少し、女性は約60%・男性は約30%の確率でウエストが2cm以上減少しました。
※出展(ヒトの体重および胴囲等に及ぼす桑の葉含有食品摂取の影響)
桑の葉の効果的な摂取方法
桑の葉は食事前か食事中に摂取するのが効果的
桑の葉の特有成分であるDNJの血糖上昇の抑制効果を最大限に発揮するためには「食事の15分前~食事中」に摂取すると良いでしょう。なお、桑の葉は薬ではないため即効性があるわけでありません。一定期間(できれば3ヶ月以上)続けて摂るようにしましょう。
桑の葉は青汁で摂るのが理想的
桑の葉は昔からお茶にして飲まれていました。ご自身でも下記の方法で「桑の葉茶」を作ることが可能です。
②数日間天日干しにする
③2~3日陰干しにする
④パリパリになった葉を手で揉んで小さくした後、お湯で煮出して完成
しかし、お茶だと溶けだしてくる成分もあまり多くはありません。 そこで、オススメなのが「桑の葉を使った青汁」です。青汁だと桑の葉を丸ごと摂取することができるので、豊富な栄養価を逃しません。また、非加熱タイプだと熱に弱い栄養素も摂取することができます。
桑の葉を使ったオススメの青汁
神仙桑抹茶ゴールド
神仙桑抹茶ゴールドは「桑の葉」を主原料に「緑茶」「シモン」が配合された青汁です。神仙桑抹茶ゴールドは青汁ライフで実施した「飲み比べランキングで1位を獲得」した非常に飲みやすい青汁です。神仙桑抹茶ゴールドで使われている桑の葉は国内の分析機関にて295項目の残留農薬検査を実施し、「残留農薬ゼロが証明」されてる安心の製品です。桑の葉を使って健康を促進したい方にはオススメの青汁です。
初回価格 | 内容量 | 1包当たり価格 |
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5,700円(+税) | 3g*60包 | 約95円 |