
青汁とルイボスティー、全く様相が異なるようでいて、実は両者には共通点があります。それは、どちらも健康を促進するものとして人気がある飲料だということです。
緑黄色野菜の王様とも言われるケールなどから作られる青汁、南アフリカ共和国で古くから不老長寿のお茶として親しまれてきたルイボスティー。どちらも「なんとなく健康や美容に良さそう」という認識をお持ちではないでしょうか。では、果たして両者にはそれぞれどのような特徴があり、どちらの方が身体にいいのでしょうか!?
ここではそんな青汁とルイボスティーを詳しく紐解き、徹底比較をしていきたいと思います。
どちらが美味しく続けられる?味の徹底比較

青汁は、原材料によって味が大きく異なります。青汁原料として有名な「ケール」を主原料にした青汁はクセや苦味が強い商品が多いですが、お茶として親しまれている「大麦若葉」は苦味が多少あるものの、緑茶のような風味で飲みやすい商品もあります。これに加え、現在はまるで野菜ジュースのように甘みのある、果汁などが配合された非常に飲みやすいタイプも存在します。こうした商品はお子様でも飲んでいただけるほどクセがありません。
※飲みやすくて栄養価も豊富な青汁を探している方は「青汁総合評価ランキング」を参考にしてください。
一方で、ルイボスティーに関してはメーカー毎に風味に違いはあるものの、基本的には「ハーブティー」なので、特に先述したケールを主原料とする青汁などと比較するとのどごしはもちろんのこと、味もすっきりしていて飲みやすいと感じる方が多いはずです。ただ、独特の香りはあるので、これが苦手な方には向きません。
いずれも風味に多少のクセがある飲み物なので、サンプルなどを取り寄せて、どちらが好きかを判断すると良いでしょう。
青汁とルイボスティーを成分で比較
青汁とルイボスティーをミネラル含有量で比較
皆さんが最も気になるのはそれぞれの飲み物が含む成分や効果だと思います。ここではそれぞれの栄養成分を比較していきます。
栄養素 | ケール 粉末100g |
大麦若葉 粉末100g |
明日葉 粉末100g |
桑の葉 粉末100g |
ルイボス 茶葉100g |
---|---|---|---|---|---|
カリウム | 2,633 | 2,933 | 3,100 | 2,500 | 366 |
カルシウム | 1,933 | 533 | 1,233 | 2,333 | 181 |
マグネシウム | 333 | 200 | 133 | 367 | 174 |
鉄 | 9 | 28 | 13 | 15 | 10 |
※独自調査によるデータです。引用をご希望の方はこちらをご覧ください。なお、単位はmgです。
以上のように、豊富なミネラルが含まれるとして有名なルイボスティーですが、青汁の方が、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどのミネラル含有量は圧倒的に高いという結果が出ています。
また、青汁の場合は粉末すべてを溶かして摂取する形になりますが、ルイボスティーの場合は茶葉からすべての成分がお茶に抽出されるわけではないので、実際には上記の数値よりも減少すると考えられるでしょう。また、青汁は基本的にコップ一杯のお水で摂取していただけるようになっていますが、ルイボスティーは一回で抽出しきれないため、ミネラルをなるべく多く摂取するためには、何杯か飲む必要がある点もご注意ください。
青汁とルイボスティーをビタミンやその他の成分で比較
項目 | ケール | 大麦若葉 | 明日葉 | 桑の葉 | ルイボス |
---|---|---|---|---|---|
ビタミン | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | × |
特有成分 | ケルセチン ルチン フラボノール イソチオシアネート |
SOD酵素 フェルラ酸 イソヒデキシン |
カルコン クマリン テリオリン |
DNJ ケルセチン ルチン |
SOD酵素 アスパラチン ケルセチン オリエンチン ノトファジン |
カフェイン | 極微量 | 極微量 | 極微量 | 極微量 | なし |
※独自調査によるデータです。引用をご希望の方はこちらをご覧ください。
まず、ビタミンについて比較した結果、ルイボスティーにはビタミンはそれほど含まれていないことが分かります。しかし、青汁の場合はミネラル以外にも各種ビタミンが豊富に含まれており、特に、青汁のビタミンA・E・Kの含有量に関しては食品の中でも屈指の量を誇ります。
次に、カフェイン量についてです。ルイボスティーはノンカフェインのドリンクとしても人気を集めています。一方で、青汁はノンカフェインではないことが多いですが、含まれているとしても計測できないほど微量なカフェインを含んでいるだけなので、健康上大きな影響はないと考えられます。
最後に、ビタミン以外の成分に関してですが、青汁もルイボスティーも様々な抗酸化物質などが含まれている点では引き分けであると言えるでしょう。
青汁とルイボスティーの効果効能に関して

青汁とルイボスティーにはどちらも豊富なミネラルと抗酸化物質が含まれています。
ルイボスティーの効果効能として挙げられている「アンチエイジング・美肌といった美容効果」、「肥満解消・ダイエット効果」、「生活習慣病の予防・改善」などのほとんどに、ミネラルと抗酸化物質の作用が影響しています。
青汁にもルイボスティーと同様のミネラルが含まれているため同様の効果が期待できます。また特有成分に関しても、SOD酵素・ケルセチンといった成分は、青汁とルイボスティーで共通するものなので、それぞれを飲むことにより期待できる効果効能の種類に大きな差異はないと考えられます。
つまり、ダイエットなら青汁でアンチエイジングならルイボスティーといった差別化はできないのです。
青汁とルイボスティーの比較まとめ

今回は青汁とルイボスティーを比較しました。結果として、味(飲みやすさ)はルイボスティーの方が優勢、成分については青汁の方が豊富に含んでいるということになりました。
しかし、そもそも青汁は様々な野菜や果物などを凝縮したもので「野菜不足の解消のために、野菜の代わりに摂取する食品」と見なしてもおかしくありませんが、ルイボスティーはあくまでも「ハーブティー=お茶」なので、成分に差が出るのは当然の結果と考えられます。
この点を踏まえ、野菜不足の解消として青汁を生活習慣として取り入れつつ、さらなる健康・美容促進を目指して、ルイボスティーをお茶代わりに飲むというように、両方を賢く楽しんで頂くのがいいのではないでしょうか。
まずは基本的な食生活を整えることを何よりも大切に、青汁もルイボスティーも上手に活用して頂ければと思います。